【天台仏青連盟について】

1.天台宗とは・・・

 天台宗は平成18年1月26日に開宗1200年を迎えました。延暦25年(806)1月26日、時の天皇・桓武天皇は伝教大師(最澄、767-822年)の奏上に応え、天台宗が公認されました。
 天台宗は『法華経』を中心に、密教、禅、大乗菩薩戒、念仏(浄土教)を網羅する総合仏教宗派で、全国に約3,000寺院を有します。また伝教大師のご精神を現代に生かすため、「一隅を照らす運動」を推進しています。 平安時代から鎌倉時代にかけて各宗派を開かれた祖師たちも比叡山で修行され、天台宗の総本山である比叡山は日本仏教の母山といわれます。 .

2.天台仏教青年連盟とは・・・

 天台仏教青年連盟は、青年僧侶が地区毎に結成した仏教青年会(教区仏教青年会)で組織されており、天台宗の教義を基調として仏法興隆と世界平和に寄与することを目的に様々な活動を行っています。会員数はおよそ850名(2006年10月現在)。
 各教区仏教青年会では、その地域に根ざした独自の諸行事や諸活動に取り組んでいます。そして天台仏教青年連盟は各教区仏教青年会の連合体として全国組織されており、そのまとめ役でもあります。 この各教区仏教青年会の代表者からなる代議員会が、毎年の春と秋に開催され、予算・決算や事業計画・事業報告、重要事項を協議・決定して、天台仏教青年連盟の諸事業を実施しています。また、この代議員会には、結集研修委員会、布教広報委員会、救援委員会、パソコン委員会の4つの常任委員会が構成され(2006年10月現在)、委員会活動に取り組んでいます。委員会の概要は次の通りです。

委員会 主な活動
布教広報委員会

 会報『天台仏青連』の編集発行

 広報物の作成など

救援委員会

 緊急時の対応とマニュアル研究作成

 托鉢や募金に関わる現地派遣など

情報通信委員会

(旧パソコン)

H23に名称変更 

 天台仏教青年連盟ホームページの管理

 メーリングリストの管理など

結集研修委員会

 全国結集、仏青中央研修会の企画・運営

 仏青連盟事業の企画・運営など

一方、天台仏教青年連盟は全日本仏教青年会に加盟し、各宗派、各教団と連携した活動を行っています。また、天台仏教青年連盟はWCRP日本青年部会と協力関係にあります。

 天台仏教青年連盟の年間の主要行事や会議は次の通りです。

  • 定例代議員会 年2回
  • 天台仏教青年連盟全国大会(全国結集)
  • 天台仏教青年中央研修会(於:比叡山延暦寺)
  • 天台仏教青年連盟役員会
  • 常任委員会活動(結集研修委員会、布教広報委員会、救援委員会、パソコン委員会)
  • 会報『天台仏青連』の発行
  • 托鉢募金、救援事業や現地活動の実施
  • 東日本仏青野球大会
  • 全日本仏教青年会との協力事業・行事
  • その他の特別事業など

3.天台仏教青年連盟の原点 -設立総会宣言文ー

天台仏教青年連盟設立総会宣言文

 科学の時代といわれている現代は、物質文明が洪水のごとく押し寄せ、人間の生活環境が人工的に整えられた反面、精神の頽廃(たいはい)を招き、人間性の喪失が重大なる問題となってきている。そして今や人間が人間としての存在を脅かされるに至ったといっても過言ではない。このような時期にあたり我等天台仏青は、その課せられた責務を痛感し、この重大なる時代の問題と取り組むべく志を同じくする者を結集し、ここに天台仏教青年連盟を設立して、次のように宣言する。

 

一、我等天台仏青は、厳しい自己研鑽のもとに、釈尊の御教えを体し、科学と宗教を止揚した、新たなる人間回復の道を探求し、社会の指標たらんと努力する。

 

一、我等天台仏青は、宗祖伝教大師が若き日にたぎらせ、「願文」に託された、高邁なる求道心と宗教的情熱を偲び、一隅を照らすべく街頭に進出して、力強く菩薩道を実践する。

 

一、我等天台仏青は、目的を同じくする青年の叡智と情熱を結集し、新時代に待望されるサンガの建設のために、すべての障害を乗り越えて邁進する。

 

昭和45年(1970年) 5月 29日

天台仏教青年連盟