全国結集 陸奥大会

平成24年9月6日、仙台市「江陽グランドホテル」において、平成24年度天台仏教青年連盟全国大会が開催されました。全国各教区仏青より230名のご参加を得て皆様のお力添えの下、魔事なく円成することが出来ました。茲に厚く御礼申し上げます。

 陸奥仏青では、四年前に開催地に立候補してから企画立案作成に取り掛かっておりましたが、東日本大震災が平成23年3月に発生し、この爪痕が残る被災地での開催に関しては、陸奥仏青内で開催すべきか否か相当議論を重ねました。この間、全国の連盟会員諸兄より「どんなに小さい規模でもよいから陸奥での結集を実現してほしい」と温かい励ましを頂きまして、今回が初の『1日開催 』となりました。

 午後1時受付開始。今回は震災慰霊法要を厳修する関係上受付終了後、参加者全員が道服に着替えることとしました。午後2時からの開会行事に続き、応当衣で出仕の各教区仏青代表出仕者に26名による大震災物故者慰霊・早期復興祈願法要が髙倉連盟代表ご導師もと常行三昧で荘厳裡に厳修されました。その後、この結集記念事業として全国各仏青に依頼して書写された『妙法蓮華経』を被災地宗門寺院代表して気仙沼観音寺様に贈呈しました。その後、記念講演として「慈覚大師を想う」と題し、大師研究の第一人者である齊藤圓眞天台宗参務教学部長による講演を拝聴。時恰も慈覚大師1150年御遠忌開闢の年でもあり、慈覚大師巡錫の伝承が数多く残る東北での開催ということもあり、熱のこもったご講演、聞く側も改めて大師の残された業績を確認することのできた有意義なご講演でした。ちなみに「東北」を感じてもらうことに重点を置き、参加者のテーブルには青森のリンゴジュースと青森のミネラルウオーターを、記念品には宮城雄勝の硯を、そして岩手の世界遺産平泉の歴史資料を参加者にお持ち帰りいただいた。そして震災の記憶を風化させないようにとパンフレット表紙を岩手県陸前高田市の被災松の図柄を使用しました。  

講演後は懇親会に移り東北を代表する芸能である津軽三味線の渋谷幸平氏の演奏など生の三味線演奏を前に和やかな時を過ごしました。