韓国燃燈会大燈籠提燈行列並びに救仁寺表敬訪問

陰暦48日のお釈迦様の誕生を奉祝する佛誕祭が国民的大イベントとして開催される中、大韓佛教天台宗の招請を受け、519日より21日までの日程で天台仏教青年連盟より高倉聖法代表、鈴木大和事務局次長、秦順恵九州東仏青前会長が訪韓した。

19日夕方、東国大学(ソウル市筆洞)の大運動場を会場に佛誕祭奉祝式が開催され、3万人の仏教徒が集会した。海外の佛教信仰国からも来賓が招請され、日本からは我々3名の他に、西郊良光日韓仏教文化交流協議会理事長、茂松性典鳴瀧寺住職が参席された。その後、東国大学から約3キロの道程を3時間かけ、青森ねぶた祭りを思わせる大燈籠車の前後に燈籠提燈を手に隊列を組んだ宗教団体の僧侶と信者ら6万人が参加する大規模な大燈籠提燈行列が行われた。

20日は朝より韓国天台宗の招請で訪韓した中国天台宗国清寺監院允観法師(中国佛学院副院長)を始めとする9名の僧侶と共に、我々3名は約4時間かけて救仁寺に向かった。救仁寺での茶話会において、前日に行われた大燈籠提燈行列は、現在では奉祝の仏教徒や観光客らによって盛大なお祭りとなっているが、今から約30年前に30名程で救仁寺から近くの村まで歩いたのが始まりであると教えていただいた。その後、救仁寺の光明殿や各御堂へご案内いただき礼拝読経を行った。昼食には救仁寺の僧侶が作られた精進料理を美味しく頂戴した。救仁寺においては、信者の世話から自給自足の生活の全てを修行僧が担っていることを聞き、感服した。

昼食後、中国天台宗の僧侶は釜山三光寺へ、我々は翌日の帰国に備えソウル市内に向かった。ソウルへの帰途、案内人の勧めで慶恩寺というお寺に立ち寄った。突然の訪問であったが、修炅住職より手厚い接待を受け、良きご縁に巡りあった。

これまで韓国と日本天台宗は、中国の天台山国清寺と連携し、佛祖同法として頻繁に交流をはかってきた。これからも「天台の絆」を固く結び天台佛門の結束をはかりたいという阿純孝宗務総長の思いを受け止め、天台仏教青年連盟としてもその一翼を担うことができるのであれば、今後も日韓天台宗の相互親善交流に参加していきたい。