天台仏教青年連盟全国結集 九州大会
日時:平成23年6月29日・30日
会場:福岡県福岡市 ヒルトンホテルシーホーク
3月11日に発生した東日本大震災の状況を受け、開催について検討を重ね、内容を大幅に変更し開催いたしました。
内容:
開会式では、高倉聖法連盟代表導師による東日本大震災慰霊法要を執り行いました。来賓を代表し、天台宗参務社会部長の村上圓竜師、九州東教区宗務所長の河野英信師のお二方が述べられました。
今回の結集では、九州西教区仏教青年会会員で一巻、全国の仏教青年会会員で一巻の都合2巻の法華経を写経しました。翌日の復興記念法要での奉納に先立ち、写経調印式が執り行われ、全国の仏教青年会会員による写経に各仏教青年会会長が順次公印を押し、最後に高倉連盟代表が押印し、開催教区の九州西教区仏教青年会会長、一番ヶ瀬順海師とともに披露しました。
延暦寺執行の武覚超様より伝教大師と「九州の宝塔」 -天台法華の宝塔と題して講演をいただき、伝教大師が発願された宝塔、特に九州の安西、安南の宝塔について、伝教大師の込められた思いや我々がいかにその志を継いでいくかというお話がありました。天台の青年僧が伝教大師の「志」を胸に秘めた菩薩僧たらんこと、現代において伝教大師の「志」をいかに実現していくか、伝教大師が宝塔に込められた「道心」について熱のこもった講演を頂きました。
東日本大震災報告会では、陸奥教区仏教青年会佐井川師より、去る3月11日に発生した東日本大震災の被災状況、支援についての報告が行われました。通常の報道と現地での状況の違い、救援物資のニーズが刻一刻と変化しきめの細かいサポートが必要なこと、震災後のストレスや長い避難所での生活での心の問題、今後の支援についての地域での要望など、報道では計り知れない現地での状況について出席者が耳を傾け、活発な意見交換が行われました。連盟役員より天台仏教青年連盟の活動について現状報告と僧侶として何ができるのかという問題提起がなされました。
6月30日は宝満山の安西宝塔跡地において、仏青連盟役員出仕のもと、各教区仏教青年会会員も多数随喜し、法要を行い深山の中に読経の声が響きました。前日に調印された写経も写経加持の後奉納され、また、十種供養も執り行われました。法要後、村上円竜天台宗社会部長よりご挨拶を頂きました。