平成19年度天台仏教青年中央研修会

日時:6月13日~14日  会場:延暦寺会館

 去る、6月13日、14日の日程で、平成19年度天台仏教青年中央研修会が比叡山延暦寺会館にて開催され、全国の仏青50数名、また今回は10数名の一般の聴講者の受け入れもあり、大勢での研修会となった。

 初日は、開講式、日程説明、写真撮影に続き、講演会が行われた。
講師は大正大学名誉教授・群馬教区慈照院住職 村中祐生師で、「理智を培う「大直道」~忘己利他の具現化~」について様々な経験・事例・経典に基づく話をされた。
大直道とは理智に気がつくことであり、己を忘れて他を利するに繋がる。理智の活動を展開してほしいと締めくくられた。

 次に4つのグループに分かれて分散会が行われ、村中先生のお話を受けて、それぞれの今の思いや活動の現状報告が活発に行われた。

 夕食後には法儀研修「発心会について」が行われ、延暦寺副執行 小堀光実師が講師をされた。時折参加者に意見を求められ終始和やかな雰囲気で進んだ。発心について経験や事例を示されて解説をされた。最後には模擬発心会の形で具体的に方法やテクニックを話された。参加者は新しい取り組みである「発心会」について理解を深められたのではないだろうか。

 2日目は再び分散会が行われ、各グループとも今後どのように活動をしていくのか議論が行われた。どのグループも熱心な意見が飛び交っていたようだ。

 その後全体会が行われ、4グループそれぞれの報告がされた。そして綾小路代表が皆それぞれ地域や条件がちがうので、一つの回答は見つけられなかったが、その答えはそれぞれが日常の活動の中で見つけていくのでは、とまとめた。最後に村中祐生師が天台教学の基本である三軌の話をされ、それらを総合化させて活動をしていくことの大事を説かれた。

 その後は閉校式で解散となったが、2日間という短い日程だったが、参加者はこれからの天台宗僧侶として活動をしていく上でのヒントが見いだせた有意義な研修会だったのではないだろうか。