無駄なアイドリングで

 

地球を

  

汚していませんか?


 駐停車中の車が、必要もないのにエンジンをかけっぱなしの光景をよく見ます。
 10分間アイドリングすると、普通自動車の場合、0.14リットルのガソリンを消費し、90グラムの二酸化炭素(炭素換算)を、2トン積みディーゼルトラックの場合は、0.08-0.12リットルの軽油を消費して、58-87グラムの二酸化炭素を生み出すことになります。
 排気ガスで自殺ができるのをご存じですねぇ? そんな“毒物”もまき散らしているわけです。
 1996年春、環境庁は停車中の車のエンジンを止める「アイドリング・ストップ」作戦を展開することを決めました。しかし、残念ながら、わが国ではアイドリングが大気汚染にとって大変なマイナスであるという認識がまったくないのに等しいというのが現状です。
 不必要なアイドリングをやめることは、化石燃料の節減にもつながりますし、地球の汚れを少しでも防ぎます。
 ヨーロッパには、信号待ちや踏切でエンジンを止める国があります。わが国でも、アイドリングが一定時間になったらエンジンが止まる車が開発されたり、積極的に取り組んでいる自治体もあります。
 身近なことから始めましょう!

 

始めよう! アイドリング・ストップ!

  • 自動車を運転する人は、停車したら必ずエンジンを切ることを習慣づけましょう!
  • バスやタクシーが長く駐停車する駐車場などに、“アイドリング・ストップ”の看板などをたて、呼びかけましょう!
  • まわりの人にも、“アイドリング・ストップ”を働きかけましょう!

 

こんなことにも気をつけましょう!

  • 自動車の急発進、急加速はやめましょう。ガソリンのムダになります。
  • 自動車のタイヤの空気圧は適正に。空気圧が低いと燃費が悪くなります。
  • 自動車のトランクを倉庫代わりに使うのはやめましょう。重量が増えると燃費が悪くなります。
  • 新車を買うときはなるべく燃費のよい経済車を選びましょう。
  • エンジンの空ぶかしは、騒音が近所迷惑なばかりかガソリンの無駄使いにもなり、排気ガスによる大気汚染も引き起こします。
  • きちんと整備点検された自動車に乗ると、ガソリンの節約や大気汚染の防止にも効果的です。日常の点検や定期点検につとめましょう。
  • 自動車は経済速度で走行しましょう。一般道路なら時速40km、高速道路なら時速80km程度が経済的です。
  • 自動車の環境への影響は、製造や走行によるものだけではありません。洗車の際の水の消費量を減らすことも重要です。朝露が付いているときや雨上がり直後は洗車のチャンスです。使用水量が少なくて済みます。お風呂の残り湯も洗車に利用できます。
  • 車で買い物に出かけるときは、家族に声をかけて一度に外出で済ませましょう。